辻本 直哉

2001年兵庫県播磨地方出身、山田錦という日本酒のための田んぼが広がる田舎町で幼少期を過ごしました。明石工業高等専門学校卒業後、和歌山大学に編入。和歌山大学大学院を修了後、遠藤克彦建築研究所に入所しました。現在は大東市南郷保育所の設計業務を担当しています。

私は昔からお金の使い方に慎重な性格です。旅行先を決めるときも住む場所を探すときも、どうすれば限られた予算の中で満足度を高められるかを考えてきました。価格だけで判断するのではなく、自分にとって何が本当に必要で、どこに価値を感じるのかを意識しながら選択してきたように思います。学生時代は単なる節約好きだと思っていましたが、実務に携わるようになって、その感覚は建築設計にも通じることに気付きました。

近年は建設費の高騰が続き、公共建築においても予算との向き合い方が重要になっています。現在担当している保育所の計画でも、限られた予算の中で何を優先し、どこに価値を生み出すかを日々考えています。すべての要望を実現することが難しい状況だからこそ、設計者には本質的な価値を見極める視点が求められていると感じています。

建築は設計者の自己表現だけではなく、多くの人の税金や資源によって実現されるものです。だからこそ私は、生活者としての感覚を大切にしながら、利用する人々や地域社会にとって本当に価値のある建築を目指していきたいと考えています。