会場|京都新聞ビル地下1階(印刷工場跡)
所在地|京都市中京区烏丸通夷川上ル少将井町239
展示デザイン コンセプト
印刷所の痕跡が強く刻まれ、その歴史を回想できる「京都新聞ビル地下一階(印刷工場跡)」を会場に、オランダの写真家「ヴィヴィアン・サッセン」の異なる世界観を持つ作品群を、工場跡の風景が映り込む空間の中で、作品と会場の双方の魅力を横断しながら鑑賞できるデザインを提示する。
ヴィヴィアンの作品の、光と影のコントラスト、色彩の強さを持つコラージュ等の世界観の重なりによる〈「過去」と「現在」の風景を組み合わせた別世界を横断する多義性を持つイメージ〉から着想し、作品と共に工場に刻まれた風景が様々に浮かび上がるようなデザインを目指した。反射する鏡面の展示壁に各作品を設置することで、かつて印刷機械が存在していた空間だったことの過去を継承し、かつ現代の風景として再投影することを試みている。
作品が持つ奥行と会場が持つ奥行、そして鑑賞者自身の現在の体験を、虚構的な風景による想像によって繋げ、ヴィヴィアンが見ている内省的な旅が鑑賞者と共に続いていくことを目指している。
デザイン担当:遠藤克彦/樋口永/廣将孝
Photo:© Kenryou Gu-KYOTOGRAPHIE 2024
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