門真市は大阪府の北東部にあり、また大阪市の東端部に接した、都市雇用圏の中心に含まれる都市である。
本施設は、門真市における市立中学校跡地を含めた駅前再開発の一部であり、同市の新たな顔づくりとして位置付けられた、図書館機能と文化会館機能を備えた複合施設である。市民の文化的活動を盛り上げる新しいランドマークとなることを目指し、建物内外で回遊が可能となる仕組みとして、屋外をらせん状に巡るテラス空間「スパイラルガーデン」と、地上レベルの通り抜け動線と一体となった吹抜け空間「ギャラリーウォーク」と名付けた2つのコンセプトを提示している。駅から連続するシェルター(屋根付歩行空間)からスパイラルガーデンを経由し、子育て世代が使える屋上広場までリニアなアクセスが可能で、中だけでなく、外にも常に賑わいがあふれる施設を目指している。外装には孔空きの金属パネルを用いることで、日射や通風等をコントロールし、環境と意匠を統合しながら良好な読書環境をつくると共に視線配慮を行い、大きく変貌を遂げようとしている駅前エリアにおける周辺街区との調和を図っている。
・門真市Website「生涯学習複合施設整備等」