下川町「一の橋地区バイオビレッジ構想”集住化モデル住宅 公募型プロポーザル」計画案

私たちは、4住戸を一つのグループとして、各住戸が寄り添うようにしてできる、「家型テラス(屋外コミュニティスペース)」を提案した。日本古来の集落で形成されたコミュニティは、時代の流れの中で、交通や産業の変容や人々の流動により、過疎化し失われつつある。
そのような背景をふまえ、「一の橋地区バイオビレッジ」において、住まう人が異なる地域の出身者であっても、人のつながりや思いやりが生まれるようなコミュニティを計画に織込むことが重要であると考えた。
持続可能な集落デザインとは、各住戸がある程度の距離感を持ちつつも、個人から各家庭、そして集落全体まで、各々の生活を補完し合えるようなシステムを計画することと考える。
それは大小さまざまなコミュニティが、グラデーションを持って緩やかに広がる風景である。寄添い合う人々のように各住戸がまとまり、豊かな自然環境に満ち溢れ、周辺環境と一体と感じられるような、内部空間と外部空間の充実した建築を提案した。