豊田市生涯学習センター逢妻交流館の移転新築に伴う設計者選定プロポーザル

愛知県豊田市生涯学習センター逢妻交流館の公募プロポーザルにて、最終選考に進んだ本計画案は、地域交流の要となる施設を計画するにあたり、「持続可能の建築・更新可能の建築」を標榜し、次世代型蓄電システムであるキャパシタを用いた「地域電気ステーション構想」を主とする案であった。計画初期では、深夜電力の活用や土壌蓄熱式輻射床暖房システムを、次には鉛電池による太陽光パネルの電力貯蓄などを、さらにはキャパシタを用いた自給自足のエネルギー運用をし、最終的には約10年後の未来を見据え、増えつつあるハイブリットカーや電気自動車を念頭に、地域住民の身近な足となっている「クルマ」との関係において、電力による相互依存の関係を生み出すというものであった。多くの地方都市に見られるクルマ社会を代表し、そして現代日本のインフラを担う街である豊田市という中で、次世代型の公共施設を提案できたのではないかと考えている。