「2020 Architects of the Year After Covid-19 version」での大子町新庁舎の模型
「2020 Architects of the Year After Covid-19 version」での大子町新庁舎の模型
茨城県大子町新庁舎 外観イメージ
茨城県大子町新庁舎 内観イメージ

国土交通省 サステナブル建築物等先導事業(木造先導型)採択について

茨城県大子町新庁舎建設事業が国土交通省公募の「令和2年度サステナブル建築物等先導事業(木造先導型)」に採択されました

「サステナブル建築物等先導事業(木造先導型)」とは、再生産可能な循環資源である木材を大量に使用する大規模な木造建築物等の先導的な整備事例について、優れた提案を国が採択し、予算の範囲内において、実施支援室が当該事業の実施に要する費用の一部を補助するものです。
今回採択された本事業は、茨城県大子町における新しい役場庁舎の新築建設計画です。台風被害による敷地移転を余儀なくされた経緯の中、中心拠点施設として町民に寄り添いながら在り続ける庁舎としての佇まいを、林業が盛んな町ならではの「純木造」の計画において実現します。
また、大子町は森林面積が25,581haを占める八溝山系の良質な木材の産地です。古くから伐採、植林が行われてきた「林業のまち」であり、大きな屋根下に広がる木材架構の集まりが外部からも視認できるような構えとすることで、「地域産材を活用した建築物」であることが一目でわかるような庁舎となることを目指しています。また、木造架構群が奥へと続く空間は、大子町が「先導的な林業のまち」であることを分かりやすく伝えて行く計画となっています。
庁舎という機能性を担保しつつ、大規模木造計画において合理性のある構造計画を選択し、町民へ開くことはもちろん、一般流通木材を念頭に木材市場流通の活性化・波及効果も意識した新庁舎となっています。
遠藤克彦建築研究所設計にて現在施工中の「大阪中之島美術館」(2022年早春開館)も同事業の省CO2先導型にて採択されており、弊社が設計した案件においては本件で2件目の事例となります。今後も環境に配慮した建築の設計を通じて地域社会に貢献して行く所存です。

採択事業「大子町新庁舎建設事業」について
1. 大子町新庁舎建設事業の概要
 ・構造:木造軸組工法
 ・階数:地上2階
 ・延べ面積:4,230㎡
 ・設計者:株式会社 遠藤克彦建築研究所
 ・供用開始:2022年4月予定

2. 提案概要
 [提案名称] 大子町新庁舎建設事業
 [提案者] 茨城県大子町
 [木造化の主なポイント]
 ・延べ面積4,000㎡を超える建物の構造部材全てに地域産木材を活用し成立させている。
 ・木造建築では一般的な筋違工法でありながら「方杖材」を構造耐力の補填材料として
  採用し、大規模木造建築における従来工法の継承実現と、その発展形を計画している。
 ・木材活用の普及性と汎用性を鑑み「一般流通材寸法」を実現させることで大規模木造
  建築における一般工法、一般材の「汎用性」を含んだ計画としている。
 ・従来工法により、職人技術の継承等に寄与することができる。
 ・材料の一部に茨城県内にて製作可能な接着重ね材(以下BP材)を梁へ使用しており、
  BP材はA材丸太利用に着目した新たな建材であり、A材の価値向上と林業活性の一助
  となることが期待できる。

3. 関係者の概要
 □茨城県大子町 大子町長:高梨 哲彦
  所在地:茨城県久慈郡大子町大字大子866番地
 □株式会社 遠藤克彦建築研究所 代表取締役:遠藤 克彦
  所在地:東京都港区浜松町1-9-11大鵬ビル4F

関連リンク
国土交通省
ホームページ
評価事務局
令和2年 サステナブル建築物等先導事業
Webページ
評価結果
PDF
大阪中之島美術館
 平成30年度 サステナブル建築物等先導事業
(省CO2先導型)採択