八ヶ岳の家

八ヶ岳の麓、標高1700 メートルの別荘地にこの建物は計画されました。敷地は東南東に向かって緩やかな傾斜で下っており、周囲一帯は白樺林と笹で覆われ、別荘地であるにも関わらず鬱蒼とした敷地環境です。
 建物はいくつもの直方体を重ねたりずらしたりしながら、傾斜に沿って敷地の奥へとデザインされています。各々の直方体ボリュームには独立した機能が収められており、エントランスボリューム、LDK ボリューム、サニタリーボリュームなど、各スペースごとに特色をもって各箱をデザインしています。閉じた箱としてデザインされたエントランスに入ると、数段の高さの違いによってLDK のボリュームが目に入ります。シークエンスを持って、来訪者の意識を奥へ奥へと導くような視線の先には、開放的な、高さ4 mのリビングスペースが広がっています。周囲で目に入るのは木々のみです。
 良好な自然環境を十分に生かし、かつ、標高1700 mという厳しい天候にも耐えうる設備性能を備えることで、この開放的な建物は四季を通じた利用が可能となりました。新緑も、そして1 面の銀世界をも、リビングの中に導くデザインとなったと考えています。

所在地
長野県南佐久郡南牧村
用途
別荘
建築設計
遠藤克彦建築研究所
構造設計
Techno-design
敷地面積
1247.84㎡
建築面積
126.90㎡
延床面積
159.17㎡
構造
RC・鉄骨混構造
規模
地上2階
施工
株式会社 竹花組